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銀行の窓口、もう並ばなくても大丈夫。シニアのための安心「ネット銀行」入門

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シニア向けデジタル活用

雨の日も、暑い日も、銀行の窓口に並ぶのは大変ですよね。シニア向けデジタル講師が、ご自宅でスマホ一つで銀行手続きができる「ネット銀行」の便利な使い方と、大切なお金を守るための「3つの約束」を優しく解説。賢く使って、もっと快適な毎日を送りましょう。

皆さま、こんにちは。シニア向けデジタル教育講師の木村啓子です。

雨の日も、暑い日も、銀行の窓口に並ぶのは、なかなか大変なことですよね。 「振り込みや残高の確認のためだけに、わざわざ出かけるのは億劫だわ…」 そんな風に感じていらっしゃる方も、多いのではないでしょうか。

実は、そのお悩み、スマートフォン一つで、ご自宅で解決できる時代になっているんですよ。 それを可能にするのが、**「ネット銀行(インターネットバンキング)」**です。

「インターネットでお金のことなんて、なんだか怖いわ」 大丈夫ですよ。今日の講座では、皆さまが安心してネット銀行を使えるように、その基本と、安全のための大切なお約束を、丁寧にご説明いたしますね。

「ネット銀行」って、どんなところが便利なの?

ネット銀行は、一言でいえば「スマートフォンの中にある、あなたの銀行窓口」です。 こんないいことがあるんですよ。

  • いつでも、どこでも、銀行手続き: 残高の確認や、お振り込み、定期預金の申し込みまで、銀行の窓口でできることのほとんどが、24時間365日、ご自宅の食卓からでもできてしまいます。

  • 手数料がお得なことが多い: 店舗を持たない分、他の銀行への振込手数料が、月に数回無料になるなど、お得なことが多いのも、嬉しい特徴です。

  • 明細がいつでも確認できる: 通帳に記帳しに行かなくても、スマホでいつでも、お金の出入りを確認できます。家計の管理もしやすくなりますね。

安全に使うための、3つの大切なお約束

とても便利なネット銀行ですが、大切なお金を守るために、いくつかのお約束があります。 一緒に、ゆっくり確認していきましょう。

お約束1:パスワードは、厳重に管理しましょう

ネット銀行にログインするためのIDやパスワードは、金庫の鍵と同じくらい、大切なものです。 絶対に、他の人に教えたり、メモを人目につく場所に置いたりしてはいけません。 また、他のサービスと同じパスワードを使い回すのは、避けた方が安全ですよ。

お約束2:「ワンタイムパスワード」を活用しましょう

多くのネット銀行では、「ワンタイムパスワード」という仕組みを採用しています。 これは、お振り込みなど、大切なお手続きの際に、その時一回しか使えない「使い捨ての暗証番号」を、スマホのアプリなどで発行するものです。 この仕組みがあることで、万が一パスワードが他の人に知られてしまっても、不正な送金を防ぐことができる、とても心強い安全対策なのです。

お約束3:怪しいメールやSMS(ショートメッセージ)は、絶対に開かない

銀行の名前をかたって、「パスワードを更新してください」「口座がロックされました」といった、偽物のメールやメッセージを送りつけ、パスワードを盗み取ろうとする悪い人がいます。 銀行が、メールやメッセージで、直接パスワードの入力を求めることは、絶対にありません。 「おかしいな?」と思ったら、絶対にリンクをクリックしたりせず、ご家族や、銀行の公式な窓口に相談してくださいね。

まとめ:賢く使って、もっと快適な毎日を

ネット銀行は、いくつかの大切なお約束さえ守れば、私たちの暮らしを、もっと快適で、便利なものにしてくれる、素晴らしい道具です。

もう、雨の日に、わざわざ銀行まで出かける必要はありません。 ご自宅で、お茶を飲みながら、ゆっくりと、お金の管理ができるのです。

新しいことに挑戦するのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、その一歩が、あなたの毎日を、もっと自由にしてくれるはずですよ。

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